顕現ノ手 | 空間守護師
川口緋呂(Hiro Kawaguchi)

【Concept】
■ 手は、器にすぎない

ある時は土塊(つちくれ)に魂を込め、ある時は和紙に気を走らせる。
陶芸か、絵画か。その区分けは、私にとって意味を持たない。
重要なのは、その場所、その空間が何を求めているか。
最適な『依り代(よりしろ)』として、時に土を選び、時に墨を選ぶに過ぎない。

私が描く龍は、単なる装飾ではない。
持ち主の魂の種火を呼び覚まし、空間に「龍脈」を通すための装置(エンジン)。
静寂を破り、黒(玄)き墨と、赤(緋)き情熱で、貴方のための守護を結ぶ。

【Biography】(運命と経歴)
■予言された名、宿命の色彩

「緋呂(ひろ)」
ある夜、啓示のように降りてきたその文字は、私の運命の設計図。

「緋」は、火であり、血であり、生命の根源たる赤。
「呂」は、漆の語源ともなり、深淵なる宇宙を映す黒(玄)。

相反する二つの力を融合させ、この世にエネルギーの渦を巻き起こすこと。
還暦を迎え、全ての点が線となった今、私はその名の通り「空間に命を灯す」役目を全うする。

■潜伏から、覚醒へ

1965年、名古屋生まれ。
長きにわたる「潜伏の時」を経て、2009年に筆を執り、2015年には陶芸へと表現を拡張した。
天を駆ける龍の「気」を大地の「土」へ封じ込める試行錯誤は、エネルギーを物質に定着させるための修練であった。

そして2020年。
神々の座とも呼ばれる福井・越前の山居へ拠点を移し、古民家という「聖域」を得たことで、私の表現は完成を見た。
越前の風土が育んだ強靭な美意識と、太古からの祈り。
それらを一筆に込め、現在は「百龍の標」「天意胎動」プロジェクトを通じ、日本全土に守護の結界を創出する活動に命を注いでいる。

■ 現代の護符として

庵より生み出されるその作品は、単なる装飾品ではない。

持ち主の魂の種火を呼び覚まし、大いなる流れへと導くための道標。
「現代の護符(タリスマン)」

60歳にして辿り着いた、覚醒の刻(とき)。
玄(くろ)き静寂を破り、緋(あか)き龍を喚(よ)ぶ。
緋呂の物語は、ここから伝説となる。
あなたは、その目撃者となるだろう。

【Philosophy】(深掘りする哲学)

■ 古層と未来の結び目

墨を擦り、土を練り、漆を磨く。
その行為は、縄文、あるいはそれ以前の太古より、人類が繰り返してきた営みそのものである。
二千年前の筆致をも鮮明に伝える「墨」
大地の記憶を宿す「土」
生命の循環を象徴する「樹液(漆)」
これらの根源的な素材を用い、太古の記憶を現代に呼び覚ますこと。
そして、その強靭な美しさを、遥か未来へと継承すること。
私の作品は、過去と未来を結ぶ結び目(ノット)でありたいと願う。

■ 泰平への願い

なぜ、創るのか。
それは、世が泰平(たいへい)であれという、切なる願いをカタチにするためだ。
混沌とした時代において、作品は静寂な祈りの塔となる。
見る者の心に平穏をもたらし、その魂を本来の場所へと還す。
其れらが在る場所が、安らかなる聖域となることを信じて。

川口緋呂/顕現ノ手

実績(Selected Works)

2015年 小國神社(静岡県) 展示奉納
2018年・2019年 ベトナム越日文化交流フェスティバル 招聘
2020年 春鳴舎越前工房/現:龍緋庵(福井県) 開設
2024年 玉川高島屋アートサロン 展示
現在:越前「龍緋庵」を拠点に、限定された空間への龍画制作に従事。

PAGE TOP