作家、企画販売者そして人としての個人を統べる紋

作家としての自分を表すシンボルとして、落款印に使っているデザインをそのままロゴとしている。

この公式サイトのロゴも、それを使っている。
作品の画像に入れる透かしも、それを使っている。

先日、あることに気がついた。

「作家としてのロゴは、つまり自分を表すものであって、商品という展開も視野に入れた時のもっと広い範囲をカバーするには、作家ロゴの上位概念を表すシンボルが別に必要なのではないか」

と、いうことだ。

未来に「こういうカタチにしたい」という展開の理想モデルが、わたしには、ある。

もうずいぶん昔から、とある、やや著名な方の業態が理想的だなと考えていて。
それを知らない、長くずっと応援してくれている友人の口から、3年くらい前に、その方の名が出た。
「目指すのそこじゃないかな」と。

あ、やっぱりそうなんだ、あれを目指せばいいんだ…と納得。

ただ、かなり大きくしていく必要がある。
どうしたらいいのかわからん!という目標でもある。

いきなり大きくはできないから。
地道に、じわじわといくしかない。

規模的にも、モデリング先ほどになる必要もない。
狭いエリアで濃く展開していきたいと思う。

もちろん、0からの出発だ。
そして、わたし一人ではできない目標でもあり。
ブレーン的、副官的な事業パートナーが必要になる。

そんな青写真も、シンボルとなる紋で、可視化された理念をもとに構築していくべきものなのだ。

というより、そうした青写真をどのように現実化していくかということを思い描いた時に、可視化された理念を集約したシンボルが必要だ…と、思ったのだ。

そして。
その可視化シンボルは、すでに自分の手の中に、あった。

三貴子を一つに可視化した紋=天波紋(てんはもん)と名付けよう

この紋は、

〇太陽=天照大神
〇月=月読尊
〇波/海原=素戔嗚尊

つまり三貴子を、一つのカタチに集約した紋だ。

エネルギーの流れ=龍=浪で、波の図をメインにしたものでもある。
陰陽一体の象徴としての、重なる太陽と月を仰ぐ、流れの象徴だ。

この中には、隠しシンボルとして、わたしの心の師匠へのオマージュも含まれている。
それは、わたしだけが知っていればいいことなので、つまびらかには今はしない。
将来の事業パートナーには、もちろん、その意味するところは全て、共有する。
それは、近い将来、「わたしたち」のシンボルとなるものだ。

飛ぶ波しぶきは、星に見立ててもよい。
共に動かしていってくれる仲間たちの数、星を入れてもよい。
八犬伝の八つの玉…北斗七星の七つ星…といった感覚で。
もちろん、支えてくださるお客様の星も、ある。
当然だ。
どの星があなたか…ご自由に、思い描いていただければ嬉しい。

公式サイトを作ってもらった時のカラーは、わたしのブランドイメージでもある。
赤、金、黒(墨)。

今回、この、「展開を統べるシンボル」である天波紋を加えるにあたり、色をひとつ追加することにした。
その色は、最初から、藍に決まっていた。
検討の余地なく、自然に。

公式サイトやオンラインストアのロゴは、今まで通り四角型の緋呂印を使う。
天波紋は、そうした「部分」のシンボルではなく、わたしという作家の作るモノ、動き方、目指すところ…すべてを集約するコーポレートアイデンティティのシンボルとなる。

わたしにとっては、神紋のようなものだ。
もっとずっと先には、その時の状況によって、CIも刷新する必要が出てくるかもしれない。
そんな状況がやってくるほどに、進展発展していけばいいなと、今は思う。