指先の世界/ガネーシャ神

ガネーシャ

作品について

21cmファブリックボードにアクリル絵具

ガネーシャ神を描いた初めての作品だが、今でも気に入っている一作。
指先の上の地球…さあ、この後、この指をどうするのか?
そもそも、この状態は、
地球を回している?
指先の上にのせてる?
指の上に降りてきた?
というか、これって地球なの?

ごらんになった印象で、自由に、シチュエーションやガネーシャの言葉などを想像してみていただければと。

ガネーシャ神とは

インド神話における最高神シヴァとパールバティの息子神。
頭がゾウ
片側の牙が折れている
ネズミに乗る
甘いお菓子が大好物
など、特徴や表情が豊か。
商売の神であり学問の神。

もともとは人型の神であったが、旅先から戻ってきたシヴァと双方誤解が起きる。
なにしろ、パールバティがシヴァの留守中に自分で作った人形に命を吹き込んだ息子だったため、父子は初対面。
子は、母から入浴中の番を命じられているため、父とは知らずにシヴァを拒み。
父は、息子と知らずに、狼藉者としてその首をはね、頭を遠くへ投げ捨ててしまった。
妻から事情を聞いて、あれが息子だったと知ったシヴァは、投げ捨ててしまった息子の頭を探しに行ったが見つけられず、最初に出会った生き物であるゾウの頭を持ち帰って息子にくっつけた…という。
なんともアバウトで豪快なインド神話の醍醐味的エピソードだと思う。
そして、「たまたまゾウの頭」でよかったのではないだろうか。
これほど特徴あるヴィジュアルを備えた上にご神徳が商売と学問とあっては、信仰されないわけがない。

ガネーシャ神に祈る時は、甘いお菓子をお供えするのをお忘れなく。